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祝勝歌集 断片選 (西洋古典叢書)価格: 4,620円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 ピンダロスの本邦初の完訳です。 オリュンピア競技祭をはじめとする古代ギリシアの四大競技祭の祝勝歌のみならず、各種断片が収録されています。解説も丁寧で初心者にも分かり易く記されており、なかなか好感がもてる出来映えの書物です。 敢えて欲を言うならば、巻末の索引の固有名詞ラテン文字表記に母音の長短が判るように音引記号を附しておいて貰いたかったものですが・・・。 また、ピンダロスが息を引き取る際に、自らの愛する若者テオクセノスに抱かれながら高齢で大往生を遂げたという名高い史話を伝記の欄にでも記しておいて欲しかったものです。 |
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地中海世界史 (西洋古典叢書)価格: 4,200円 レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 アッシリア帝国からアウグストゥス時代のローマに至るまでの歴史が抄録という形で記述されている。 原題が「ピリッポス史」というだけあって、マケドニアの勃興からアレクサンドロスの東征、後継者戦争、さらには覇権がローマに移っていく様子が見事に著されている。 読みやすい訳とともに随所に折り込まれた地図や巻末の系図、さらに詳しい解説など申し分なし。 ただ、ポンペイウス・トログスの原典は6倍くらいあったのではないかと推定されるだけに失われた部分に興味がそそられる。 |